弘前大学理工学部

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知のとびら - 経歴とQ&A
数理科学科 准教授 金 正道(こん・まさみち)
数理科学科HPへ
http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~mathsci/
1992年金沢大学教育学部中学校教員養成課程(数学)卒業
1994年金沢大学大学院教育学研究科(数学教育専攻)修了
2001年金沢大学大学院自然科学研究科博士課程(システム科学専攻)修了
金沢学院大学経営情報学部経営情報学科助手、弘前大学理工学部数理システム科学科数理システム解析講座助手を経て、
2009年弘前大学大学院理工学研究科 准教授
 研究内容を教えてください
 研究テーマは、オペレーションズ・リサーチ(OR),最適化理論です。
 だれでも、日常的な些細なことから重大なことまで、意識しているいないにかかわらず、様々な意思決定をして行動・生活しています。そのようなときに、最適な意思決定ができるような方法を開発したり、そのような方法に役立つ数学的な理論を研究しています。
 この研究のおもしろいところは?この研究をして嬉しかったことは何ですか?
 この研究のおもしろいところは、現実社会の様々な意思決定に役に立つまたは役に立つ可能性があるところでしょう。また、その背景で使用されている規則性というような数学的理論の美しさも非常におもしろいと思っています。
 この研究をして嬉しかったことは、研究者ならだれでも思うことだと思いますが、新たな問題を発見して解決できたときです。解決できたと言っても、大抵そこで終わりではなく、さらなる新たな課題もたくさん残ったりしますが。また、研究内容とは直接関係ないかもしれませんが、同じような研究をしている仲間がたくさんできたことも非常に嬉しかったことです。
 研究をしていく上で壁にぶつかることはありますか?どう克服しますか?
 よくあります。具体的な問題が解決できない場合と新たな研究テーマがなかなか見つけられない場合があります。
 具体的な問題が解決できない場合は、できるだけ様々な角度から検討してみます。その結果、どうしても克服できない場合は、そのまま未解決にしておいて憶えつづけます。そうすると、数日後か数ヶ月後か、場合によっては数年後に何かのきっかけでひらめいて案外簡単に解決する場合もあります。未解決であっても憶えつづけていることが大切だと思います。
 新たな研究テーマがなかなか見つけられない場合は、基礎的な内容を復習して基礎を再確認したり、自分の専門分野と異なる分野の内容を勉強してみて視野を広くするようにしたりしながら、学会などで発表される最新の研究内容を眺めて直してみたりして探します。見つかるかどうかは運もあるかもしれませんが、問題意識を持ち続けて探し続けることが大切だと思います。
 小さい頃から数学は好きでしたか?きっかけは?小さい頃何に夢中になりましたか?
 はい、小さい頃から数学は好きでした。学校の授業内容の数学も好きでしたが、その他の数学に関するお話的な内容の本も読んでいました。本の内容が理解できなくてもその雰囲気は好きでした。また、数学の授業を聞きながら先生の教え方を一生懸命観察していました。その頃から中学校や高校の教諭を目指していました。数学が好きになったきっかけは特になかったと思いますが、数学が得意だとカッコイイと思い込んでいたためかもしれません。なぜ、そう思い込んでいたかはわかりませんが。
 小さい頃は、野球やサッカーや缶けりや魚釣りや虫取りなど、外での遊び全般が好きで夢中になってました。
 大学受験はどうでしたか?苦手科目はありましたか?どう克服しましたか?
 所謂、詰め込み式の受験勉強をしていて大変でした。塾などには通わず、高校指定の問題集などの教材を中心に、あとは自分で本屋さんで問題集を選んで購入して勉強していました。数学と英語だけは毎日コツコツ勉強して、その他は集中的に勉強していました。
 苦手科目は国語と社会(日本史)でした。
 こうやって克服したということは特にありませんが、嫌いにならないようにしました。試験のための勉強と思わずに眺めると、国語や社会(日本史)のお話もおもしろく思えて好きになりました。その結果、試験の成績の良い悪いは関係なく、全部の科目が好きで、その中でも1番好きな科目が数学ということになりました。
 研究指導、講義等、何に気を付けながら指導していますか?
 研究指導は、なるべく学生自身に考えさせて自ら解決できる力が育つように、学生の思考の手助けを各学生の能力に合わせてするようにしています。
 学生の研究以外の指導は、学生の話をよく聴いて、学生の性格や好みや能力を考慮して最適と思われる助言を行い、学生が自らよく考えて意思決定するように指導しています。
 講義は、わかり易くはっきり説明するようにし、学生の理解度に合わせて進度を調整して進めています。
 私の研究分野の視点から言うと、現実社会でも理論的なことでも、問題意識を持って物事に接し、自ら問題を発見し、自ら考えたり調べたりして問題を解決できる、または解決の糸口を探ることができるようになることが理想的な学生像です。そのような理想に少しでも近づくように学生を導けるような先生になりたいと思っています。
 これからの目標はなんですか?
 研究成果を地域や社会に還元することです。より具体的には、研究で得られたまたは将来得られる理論や手法によって、これまで解決できなかった社会的な問題が解決できるようになり、その理論や手法を社会に普及させることです。このようなことが、一生に1つでも出来れば大成功だと思っています。
 数理科学科を志望する皆様に一言!
 一言で言うとしたら、「一緒に楽しく数学を学びましょう!」ですね。
 数理科学科では、数学の理論も応用も学べて楽しいと思います。また、計算機システムも充実していて膨大な計算をすることや理論を視覚的に実感することもできるし、カリキュラムの内容にも組み込まれています。一方、高校の数学よりは難しい数学なので、全部を完全に理解することは不可能に近いと思います。それでも、数学が好きなら十分楽しく学べ、卒業後に学んだ論理的思考がどんな分野でも役に立つと思います。

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