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研究内容を教えてください
火山地質学・火山岩石学です。火山をつくっている岩石や堆積物を調べて,火山の生い立ち,マグマのでき方を調べています。
どうしてこの研究を?きっかけは?
岩石や地質には小さい頃から関心がありました。大学入学時には志望した学科ではなかったのですが,学部で勉強するうちに興味がわき,研究を続けることになりました。
研究をしていく上で嬉しかったことは何ですか?
具体的に岩石を調べていって,たとえ小さいことでも今まで誰も知らなかった新たな発見があるとおもしろいです。主に野外での調査が中心なので,そういった調査の中で予想もしていなかったことを見つけたり,疑問に思っていたことが判明したりすると嬉しいですね。
野外調査はどこへ行きますか?
対象が火山なので,弘前の近くですと岩木山,十和田湖周辺などです。野外での調査は体力的なことだけでなく、自分がどの場所にいるか常に気を配り,その場でどこをどのように調査するか判断しなければなりませんので,いろいろと大変です。一方で火山は観光地でもあるので,雄大な風景の中で調査できるのは気持ちのいいことでもあります。
研究をしながら行き詰まることはありますか?どう乗り越えますか?
行き詰まることはしょっちゅうです。ただ具体的なものを対象にしているので,行き詰まった時はとりあえずデータの数や種類を増やして,対象をいろいろな方面から調べるという手段が取れます。もちろんデータが増えるだけでいいということではないのですが,それによって気付かなかった視点を見つけられたりすることが多いです。
この研究をどう活かしたいですか?
研究の目的は,地球深部でのマグマの発生から地表での噴火までに至る火山活動全体を理解しようということなので,それ自体は実用的なものではありません。ただ火山形成史を研究しているので,火山災害を予測する基礎になります。火山の場合は人間生活の時間スケールに比べて,非常に長い期間活動します。過去に歴史時代の記録が少ない火山,例えば,岩木山や八甲田山などでは,火山の堆積物を調査することによって過去の活動史を明らかにし,将来起きるかもしれない火山災害の規模や内容を予測しなければなりません。ただ,実際にそれが役立つとすればそれは火山災害が発生するということなので,できれば役立って欲しくないという気持ちもあります。
どのようなことに気を付けながら講義をされていますか?
教える内容が具体的なものに関することなので。できるだけ対象をイメージできるように,図,写真,ビデオなどを使って講義をしています。
講義では実際,岩石をもって学生が触れる機会がありますが,学生の反応はどうですか?一番反応が大きい岩石・鉱物は?先生にとって魅力的な岩石・鉱物はありますか?
私が研究対象としている岩石は,見た目はどこにでもある石ころなので,やはり三葉虫やアンモナイトといったポピュラーな化石が印象に残るようです。私自身では自分の研究とは別に,水晶(石英),蛍石,方解石などの形の整った結晶には心が惹かれます。
先生のコレクションを実際に見せてもらうことはできますか?
総合文化祭「楽しい科学」開催時に企画「岩石・鉱物・化石の世界」を隔年で行っていて,主に学科で保有している標本を展示しています。今年は「石を切ってみよう・磨いてみよう」でしたので,来年展示を予定しています。
地球環境学科では野外実習に行くと聞いたのですが,実際はどんなことをするのでしょうか?学生の反応はどうですか?
授業では,2年次の「地質学演習」に1日だけですが野外実習があり,西海岸(鰺ヶ沢,深浦)へ行って地層や岩石を見学します。また,3年次では「地質調査法実習」で,毎週土曜日に弘前近郊(ここ数年は平川市の白岩公園付近など)に行き,ほぼ1日かけて地層を観察し,レポートにまとめます。反応は野外での活動をおもしろいと感じるか,体力的にしんどいと感じるか,二分されるようです。
女子でも大丈夫ですか?
急な傾斜を上り下りしたり,服が汚れたりはしますが,特に問題はないようですね。むしろ女子学生のほうが面白がってやっているように見える場合も多いです。まあ,いずれも選択科目なので,自分でそういうことに向かないと思う人は取っていないのだと思いますが。
地球環境学科へ入学希望する場合,高校で地学を履修していなくても大丈夫でしょうか?
問題ないです。近年は残念ながら地学を選択できない高校も多く,履修していない人が多いので,入学後の授業で対応できるようにしています。
これからの目標を教えてください
私達が直接調べているものは地上にある火山噴出物ですが,本当に知りたいのは,地下でどのようなことが起きているかということです。火山活動のプロセスのほとんどは地下の眼に見えないところで,しかも長い時間をかけて起こるので,直接調べることは困難です。私達はその結果だけを調べて,間接的に推論しているわけですが,根拠や証拠を多数集めて,それらを整合的に解釈できるような,よりリアルな形で火山現象を理解するのが目標です。
地球環境学科を入学希望のみなさまへアピールを一言おねがいします。
地球やその周りでおきているさまざまな現象には,多数の要素が複雑に関連してます。ひとつの観点,ひとつの方法だけから見ると,判断を誤る可能性があります。だからいろいろな方向から見る必要があります。地球環境学科は,全国の類似した学科と比べても広い内容を扱っているので,より広い方面から地球や宇宙を学ぶことができると思います。
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